第36章まだ議論中

「お前の母親が……」ロニーは怒りに燃え、危うくそのまま罵声を口にしそうになった。

だが、ビアンカがまだそこにいることを思い出し、ぎりぎりで踏みとどまる。

ビアンカは内心、エミリーとロニーが本気で殴り合ってくれないかと期待していた。

なにしろロニーは学内でいちばん人気のある男で、熱狂的な取り巻きが大勢いる。

それに彼は指導教員のお気に入りでもあった。教授は身内に対して異様なほど庇い立てするタイプだと、ビアンカはよく知っている。エミリーがロニーを敵に回せば、つまりその教授まで敵に回すも同然だった。

「ロニー、大丈夫? 本当にごめんなさい、全部わたしのせいなの。責めるならわたしを責めて、あ...

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